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外科学会 と 適塾-Oncology-


去る2019/5/18-20、大阪にて第119回 日本外科学会定期学術総会が開催されました。

乳腺班からは、

「本邦におけるがんゲノム医療推進のため解決すべき問題点への取り組み」林田 哲

「術前化学療法施行前N+症例に対するセンチネルリンパ節生検の適応」高橋 麻衣子

「乳癌進展を促進するHOXB9遺伝子におけるスプライスバリアントの解析」中小路 絢子

「米国SEERデータベースを用いた浸潤性小葉癌における補助化学療法の有効性の検討」綿貫 瑠璃奈(Young Investigator's Award受賞)

「当院における75歳以上の高齢者乳癌手術症例の検討」菊池 雅之

「当科における乳癌Metaplastic carcinoma症例の予後調査」河合 佑子

の演題の発表を行いました。

また、18日の夜には、大阪大学の乳腺・内分泌外科の先生方と、第2回 適塾-Oncology-を開催しました。

適塾は、緒方洪庵が江戸時代後期に開いた蘭学塾ですが、大阪大学、慶應義塾大学、どちらもこの塾をルーツとしています。

今回は、学会会場にほど近い、福澤諭吉先生の生誕の地と適塾跡を、大阪大学の先生方に案内していただきました。

これまで大阪には来る機会はあれど、なかなかこれらの場所に来ることはなく、慶應の一同は大感激でした。

適塾ゆかりの地の観光の後は、堂島川を挟んで中之島の中央公会堂を望む、素敵なレストランを貸し切って、研究の発表と議論をしました。

大阪大学からは、直居先生と今西先生から、HRD (Homologous Recombination Deficiency) Scoreや95GCのアップデートの発表、そして大阪市の紹介をいただきました。

HRD Scoreは、初めて聞く概念であったこともあり、とても面白かったです。

慶應からは、林田先生と中小路先生、菊池先生から、ゲノム・発現・臨床情報の一括管理と解析システムの開発、オンラインデータベースを利用したHOX遺伝子の網羅的解析、エコー画像のAI診断、について発表いたしました。

大阪大学の先生方からは、鋭い質問をいただき、適塾さながら(?)の活発な議論をすることができました。

大阪大学の先生方の知識と研究レベルの深さ、そして至れりつくせりのホスピタリティに感動いたしました。

今後も、大阪大学の先生方と切磋琢磨しながら、レベルの高い研究と臨床を目指していきます。


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